ムームーDNSでDKIM設定を追加する際の手順と注意点
仕事柄ムームードメインのDNS ( https://muumuu-domain.com/ ) をカスタマイズ設定しないといけないことがありまして、ちょっとハマった箇所がありましたのでご紹介しておきます。
私の状況と前提
私の状況・前提を共有しておくと、
- とある外部のメール配信サービス(今回はプレスリリース配信業者さん)を利用することになりその外部サーバー向けのDNS設定が必要になった
- 私はただの一介のアカウント管理者(非エンジニア)
- 一応既にSPFやDMARCの設定は別途完了しており、残すはDKIM設定のみという状況
- DKIMのみの解説
- メインのドメイン(Rootドメイン)の設定のみ、サブドメインは未対応
- 2025年2月時点の情報
なので、この状況から外れる場合や個別の状況によっては対応できないかもしれないのでその際はご了承ください。
手順の概要
先に手順だけざっくり説明すると、こんな流れです。
- 必要な情報を揃える
- DNS設定画面に移動する
- 新しいレコードを追加する
- digコマンドで変更反映を確認する
それでは細かく見ていきます。
必要な情報を揃える
利用予定の外部のメール配信サービスから提供された情報を確認します。
DKIM設定用の情報(例)
aaaa2025bbbb._domainkey.example.com. IN TXT "v=DKIM1; g=*; k=rsa; p=aaaaaaaabbbbbbbccccccddddddeeeeeeffffffggggggg...."
っていう感じの情報をもらっているかと思います。
中身が分からない人はChatGPTにでも聞いて下さいな。
ここで重要なのは、
「aaaa2025bbbb._domainkey.example.com.」
「TXT」
「”v=DKIM1; g=*; k=rsa; p=aaaaaaaabbbbbbbccccccddddddeeeeeeffffffggggggg….”」
この3箇所です。
それぞれ、セレクタ、レコードタイプ(種別)、設定値などと呼ばれています。
念のため補足ですが、上記の値はダミーを入れてますのでご自身の環境に合わせて適宜調整してください。
DNS設定画面に移動する
ムームードメインのDNS管理画面に移動します。ログインとかは端折りますが、左メニューのムームーDNSから個別のドメインの設定を選択します。
そして「設定2」へ進みます。

新しいレコードを追加する
設定2の画面から「設定を追加する」を押すと、

個別のレコードを追加する画面に到達できます。
この画面から外部のメール配信サービスから提供されたDKIMの情報を追加します。

前述のセレクタに相当する部分を「サブドメイン」欄に登録、
種別は「TXT」を選択(サービスによって違う場合もある)、
「内容」欄に値(前述の呪文)をまるっとコピペします。
ちょっと補足(というかこれがハマりどころ)
外部メール配信サービスからの指示が「 aaaa2025bbbb._domainkey.example.com.
」のように「 example.com
」を含む場合でも、
ムームードメインの設定画面では「 example.com
」は記載せず、「 aaaa2025bbbb._domainkey
」のみ入力します。
あと、サブドメイン欄の末尾に「.
」(ドット)を含めてはいけません。
登録時にエラーで弾かれます。たぶん。
この末尾の「.
」の意味はあるのですが、ここでは解説しないので興味のある人はご自身でお調べくださいまし。
追加後の確認
前段の「設定を追加」ボタンを押すとブラウザから確認モーダルが出ます。(たぶん。この画面は設定更新時のもの)
きちんと読んで内容に問題ないかだけは確認しましょう(読み飛ばしがち)

反映が実際に通ったかどうかの確認については次段で説明しますが、それがわからん人は作業はここまでです。お疲れ様でした。
あとは外部の配信サービスに「設定できたよー」と教えてあげてください。
digコマンドで変更反映を確認する(”チョットデキル”人向け)
ムームーDNSの画面で追加したものが反映されていることを確認したらちょっと寝ます。(休息は大事ですよ)
なぜならDNS設定はそんなすぐに反映されないからです。
一応24〜48時間ぐらい待てとか言われていますが、今どき大体数時間置けば十分かと。
手っ取り早い確認方法はターミナル(Macの場合)とかで
dig txt aaaa2025bbbb._domainkey.example.com
とか打っておけば結果が返ってきます。
上手く行っていれば、最初に確認した情報の内容がまるっと返ってきます。やったね、大成功!
逆に「 status: NXDOMAIN
」とか入ってるとたぶん失敗してますので時間を置くか設定見直しです。
まとめ
というわけで、ムームードメインのDNSに、外部のメール配信サービスにDKIMの設定を施す作業を整理しました。
そもそもこんなことしないといけない人はムームーDNSなんて使ってなくてもっと高度なサービス使ってるはずなのでこの記事誰向けやねんって感じの解説ですが、まぁこんなニッチな使い方してる人もいないわけではないだろうと思いまして自分の備忘録がてら書き出しておきました。
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