DUNSナンバーを無料で発行してもらう*2025-05時点
無料(無償)でDUNSナンバー発行してもらう方法について記載しておきたいと思います。 (以前、D-U-N-S ナンバーをGoogle Play Console上で確認する方法についての記事を書いたので)
前提
前提を共有しておくと、
- Apple Developer Program や Google Play Console に登録予定で、DUNSナンバーの取得が必要な方
- 日本国内の法人や個人事業主、任意団体で、まだDUNSナンバーを取得できていない状態
- 特に急いではいない状態
- 2025年5月時点の情報
なので、この状況から外れる場合や個別の状況によっては対応できないかもしれないのでその際はご了承ください。
手順の概要
先に手順だけざっくり説明すると、こんな流れです。
- 東京商工リサーチ(TSR)で自分の番号が「無い」ことを確認する
- TSRのお知らせを読む
- TSRのお問い合わせフォームから問い合わせる
それでは細かく見ていきます。
1. 東京商工リサーチ(TSR)で自分の番号が「無い」ことを確認する
念のため、TSRのサイトで自社の番号が発番されていないことを確認しましょう。
D-U-N-S® Numberの確認方法がTSRのサイトで説明されていますので、詳しくはそちらを参照してください。

ここで自社・自組織の番号が出てこない場合は番号を発行してもらう、ということになると思います。
とはいえ、法人の場合は発行済みであることがほとんどだと思いますので、本当に無いのかどうかよく確認すべきかと思います。(逆に、TSRさんが情報を拾えていない個人事業主や任意団体、製作委員会とかの組合のような形態の場合は発行されていないのではないかと推察します)
2. TSRのお知らせを読む
D-U-N-S Numberを検索するページのお知らせに無償発番の説明が付記されているのでそちらを確認します。
【無償発番について】
自社D-U-N-S® Numberを発番される場合でお急ぎでない場合、最長30営業日お待ちいただける場合は無償での発番が可能です。
右記のお問い合せフォームより「30営業日無償発番サービス」ご希望の旨を記載してお申込みください。
とのこと。もし「急ぎで必要なんだよね」という場合は潔くTSRさんのサービスを利用して発行してもらったほうがよいかと思います。
※ちなみにプライステーブルはこちら(2025-05-05 閲覧)

3. TSRのお問い合わせフォームから問い合わせる
前項で説明があるように、お問い合わせフォームからの問い合わせになります。

そしてこの後のプロセス自体は、通常の発行プロセスと同じような流れになると思いますので、登記簿謄本や開業届、屋号などがわかる書類を準備されるのがよいかと思います。
いずれにせよ個別の状況によって変わってくるとは思いますので必要な書類はお問い合わせベースで確認することになるでしょう。
まとめと補足
というわけで、D-U-N-S Numberを無償で取得する方法を解説しました。
DUNSナンバーは、AppleやGoogleの開発者アカウントの登録時に求められることが多く、法人・個人事業主にとって避けて通れない存在です。しかし、検索して出てくるのは東京商工リサーチ(TSR)による有償発番サービスのことが多いです。
ちなみに、DUNSナンバーの発行元である米国Dun & Bradstreet(D&B)の公式サイトでは、以下のように明記されています:
Obtaining a Dun & Bradstreet D‑U‑N‑S Number is simple and free.— D&B公式サイト(米国)
(日本語訳)Dun & BradstreetのD-U-N-Sナンバーの取得は簡単で無料です。
というわけで、DUNSナンバーは本来「無料」で取得できる識別番号であることが公式サイトでも明記されていますので、正規の手順を踏めば、TSRの有償サービスを利用せずとも、無料で取得することが可能なはずです。
とはいえ、TSRは営利企業なのでまずは有償サービスを案内する構造になっているということも理解はできます。(無償発番の説明をQ&Aにも入れず、お知らせにしれっと言及する程度なので、それそれでうーん、という感じですが……)
いずれにせよこの記事を見た方が無事に番号取得できることを願っております!