エセ紳士の館

食い道楽日記。ランチネタは定評がありました。主な活動領域は恵比寿、広尾、西麻布。

エセ紳士の館

ヨーロッパ

本の紹介

食べ歩き人を志向するものの心得として。

ミシュランというレストランガイドブックで東京版が出てから久しいですが、それを真っ向から否定するような内容の新書があります。1年近く前の本ではありますが、食べ歩き人を志向する者としては、これはチェックしておかねばなりませんね。 どうすれば本当においしい料理店に出会えるか (アスキー新書 044) (アスキー新書) 西部 一明 Amazonランキング:326615位Amazonおすすめ度: Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog 著者である西部氏は西麻布の名店「ゼフィーロ」(現在は閉店)のオーナーでした。そこに行き着くまでにはヨーロッパ(特にフランスとイタリア)での料理や食というものに対する文字通り「身を以ての経験」がありました。そのヨーロッパでの経験、西麻布でのレストラン経営の経験から導きだされる、現時点での日本、特に東京における食へ評価というものは決して高くはありません。ここがミシュランと真っ向から意見が対立する点です。著者の主張は「都心部で納得の行く料理店に巡り会うことは非常に難しい」ということです。その背景には、東京では納得できる食材の入手が困難であること、場所代が高く、経営と味の追求の両立が難しいことなどが挙げられています。ちなみに、この問題についての著者の解決案はあまりにも真っ向勝負というか、正論過ぎるきらいはあります。しかし、それでもなお、こういった問題点を挙げてもらえたことで、自分が食べ歩きする上での心構えに新たな側面を得られた気がします。そういった意味で非常に有意義な本になっているのではないでしょうか。 関連リンク:日経ビジネスオンライン「毎日1冊!日刊新書レビュー」ミシュランがどう言おうが、東京にロクな店はない?〜『どうすれば本当においしい料理店に出会えるか』西部一明著(評:麻野一哉)

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22_日記

アイスランドに行きたい。

大学でエネルギー利用の研究をやってた頃から言ってますが、アイスランドに行きたいんです。自然が凄いそうで。その名反して、そんなにアイスじゃないと。その地理的状況に反して、意外に温暖だと。冬はオーロラ、夏は白夜だと。ブルーラグーンっちゅー温泉があると。でも自然だけじゃないんですね。クレジットカードの利用率がめちゃ高く、キャッシュレスが進んでる国です。さらにはrenewable energy(再生可能エネルギー)の利用も盛んで、地熱発電や水力発電が中心。んでもってそれを元手に水素エネルギーを作り出し、石油に変わるエネルギーに仕立てています。面白い国です。凄まじくエセンス(=エセ的センス) に合致する国です。行きたいって言うのもわかりますよね?ただ、1つだけ問題があります。それが物価(とチケット代)。色んな人の話を総合すると日本の約2倍。普通のホテルが3万円近くするらしいです。これは問題ですよね。チケット代も高いです。16万円くらいします。直行便もないので、ヨーロッパの某都市で乗り継ぎもしなきゃいけません(んでもって乗り継ぎに便利なSASで乗り継ぐと更に高いらしい。23万円くらい。)これは二の足どころか三の足、四の足も踏んじゃいますよね。そこでエセ紳士は考えました。最初から乗り継ぎありきのチケットではなく、ヨーロッパの某都市までのチケットと、その某都市からアイスランドまでのチケットを調達すれば良いのでは!?と。早速調べてみたところ、9月初旬出発でロンドン往復が6〜7万円。そこからレイキャビク往復で4.5万。おぉ!10万円で往復できる!んでもって、現地では安宿(って言っても1万円/泊は覚悟した方が良さげ)ってことは、4泊くらいすれば、合計15万くらいでアイスランドまで行って、泊まって、観光して、帰ってこられるのではないのかと想定できます。あ、でも燃料サーチャージを忘れてましたから、18万円くらいにはなるでしょうか。んでもってお土産なんか調達することを考えると色々込み込み20万円くらいでそこそこのクオリティを保ちつつアイスランドツアーが楽しめそうです。     ・・・でもやっぱ高いゎ。 orz

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22_日記

LCCの台頭。

ローコストキャリアー(LCC)って知ってますか?いわゆる格安航空会社ってやつですね。国土が広大な北米やヨーロッパ(EUのおかけで国土と言っても差し支えない)ではすっごくポピュラーな航空会社です。代表的なのは、ライアンとかイージージェットとかですね。 なんってったって料金がめっちゃ安い。数千円、路線やタイミングによっては数百円という設定もあります。機内サービスがなかったり、離発着空港がちょっと田舎だったり、機内はエコノミークラスのみだったりしても、その値段にはかないません。 あの比較的大柄な欧米人が膝を抱えて辛そうにしてまで乗ってるって話です。 そんなLCCが日本でも出てきそうな兆しがあります。AIRDOやSNAやスカイマークはどーなの?って話がありますが、どこも上手く行ってません。理由は色々あろうかと思いますが、 ・真の格安料金設定ではない(secondary airport-サブ空港-に発着できないため) ・鉄道との競争(日本では鉄道網が比較的発達しているため) などなどでしょう。 しかーし。ついに日本でもLCCが出てきそうな兆候があります。なんとそれはANAです。ANAがLCCの設置を検討しているとのことで、最近ニュースになりました。なぜここでANAがLCCを生もうとするのか。 それは羽田の国際化を見越したオープンスカイ(航空自由化)協定のためでしょう。オープンスカイが発効すると、色んな国の色んな航空会社がバシバシ参入してきます。それは日本だけのことではありません。むしろ中国を始めとするアジアの需要増を見込んでの攻めの姿勢だと考えられます。 となると、従来の価格帯でまったりやっているだけでは他国のキャリアに市場を奪われかねません。LCCに対抗するには同様にLCCを作って同じ土俵で戦うか、ANA以外の会社には乗らない!というお客様を捕まえるしか、方法はないでしょう。後者のお客様が増えてくればすばらしいことですが、そう上手く行かないのが市場というもの。というわけで、LCC設置の重要性が高まってきているわけです。 ANAのLCC。楽しみですね。

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